20代にとっての『働く』とは?
こんにちは、体験入社事務局です。
「20代にとっての『働く』とは?」をご覧いただきありがとうございます。
20代にとっての『働く』とは、
あなたが思っている以上に人生に大きな影響を与えます。
発達心理学者のメグ・ジェイ氏の研究によると、
「人生の重要な出来事の80%は35歳までに起こる」という結果が出ています。
そして、20代の仕事が将来のキャリアや経済面に重要な影響を及ぼすことが明らかになっています。
20代にとっての『働く』が、人生にどのような影響を与えるかを
理解して働くのと、働かないのでは、
今後の人生が「幸せな人生」になるか「険しい人生」になるかの分かれ道になります。
今のあなたにとっての『働く』目的とはなんでしょうか?
今回は、心理学研究にもとづき「20代にとっての『働く』とは?」について紹介いたします。
目次
▶ 年代ごとの『働く』目的
▶ 20代にとっての『働く』とは?
■年代ごとの『働く』目的
まず、20代〜50代の『働く』目的について考えたいと思います。
年代ごとに、どのような目的があるのでしょうか?
【20代】
今の自分にできることを多く経験し、自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を見つける
【30代】
自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事に集中する
【40代】
自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を通じて、大きなことを成し遂げる
【50代】
20〜40代の自分がやってきたことが、仕事人生の結果として表れる
仕事を通じた自己実現は、20代ではそう簡単にはできません。
早くて30代、普通は40代です。20代はそのための準備期間です。
仕事を通じた究極の幸せとはなんでしょう?
お金をたくさん稼ぐことでしょうか?
そうではありません。
究極の幸せは、仕事を通じて自分らしさ・アイデンティティを表現することです。
これは、人間性心理学の第一人者であるA.H.マズロー氏の欲求5段階説により証明されています。
・A.H.マズロー氏とは?
1908年、ニューヨーク州に生まれる。ウィスコンシン大学卒業後、同大学及びブランディス大学で心理学の教授を務める。1962年〜63年アメリカ心理学会会長、1970年没。欲求5段階説は心理学を超え、経営学、教育学など様々な領域に大きな影響を与えた。
・欲求5段階説から考える、究極の幸せとは?
まず、欲求5段階説について詳しく紹介いたします。
【欲求5段階説】
①生理的欲求
生命を維持するための本能的な欲求
→食欲、睡眠欲、性欲など
②安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求
→暮らしの安定、経済の安定、健康の安定
③所属と愛の欲求
生理的欲求と安全欲求の両方が満たされると現れる繋がりの欲求
→社会・会社・友人との繋がり、家族・恋人との愛
④承認欲求
自己に対する承認、他者からの承認に対する欲求
→自己成長・達成欲、他者からの承認欲
⑤自己実現の欲求
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り欲求が満たされません
→自分の持つ能力を発揮して自分らしさを表現したいという欲求
① → ② → ③ → ④ → ⑤ の順番で1つの欲求が満たされると、
次の欲求を満たそうと欲求のレベルが高まっていきます。
高いレベルの欲求が満たされることにより幸福感が高まります。
【考えてみたいこと!】
世の中には、お金をたくさん稼いでいるにも関わらず、
何か物足りない気持ちや幸福感が満たされていない人もいます。
その原因は明確です。
お金をたくさん稼ぐことにより、次の欲求は満たされます。
②安全欲求
→経済の安定は満たされます
④承認欲求
→高い報酬による達成感、他者からの承認欲は満たされます
しかし、次の欲求が満たされているとは限りません。
⑤自己実現の欲求
人は自分に適していることをしていない限り欲求が満たされません
→自分の持つ能力を発揮して自分らしさを表現したいという欲求
お金はたくさん稼いでいるけど、仕事を通じて自分らしさ・アイデンティティを表現できていない状態です。
これが、お金をたくさん稼いでいるにも関わらず、何か物足りない気持ちや幸福感が満たされていない原因です。
以上のように、心理学研究にもとづいて考えると
仕事を通じた究極の幸せは、自分らしさ・アイデンティティを表現することです。
20代は、将来の自分が仕事を通じて、自分らしさ・アイデンティティを表現するための準備期間です。
■ 20代にとっての『働く』とは?
初めに紹介した、20代にとっての『働く』目的は次の通りです。
「今の自分にできることを多く経験し、自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を見つける」
20代で「自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を見つける」ためには、次の3点が必要です。
【1】なんとかなるという楽観的な考えを捨てる
【2】今の自分にできることを多く経験し、強みのスキルを形成する
【3】強みのスキルを発揮して「②安全欲求」「③所属と愛の欲求」「④承認欲求」を満たす
それでは、3点について詳しく説明したいと思います。
【1】なんとかなるという楽観的な考えを捨てる
なんとかなるという楽観的な考えが一番危険です。
なぜなら、楽観的な考えにより、将来の目標を設定をしない可能性が高いからです。
あなたは、将来の目標を設定していますか?
2400年受け継がれている、古代ギリシア哲学者のアリストテレスの言葉があります。
「人間は、目標を追い求める動物である。目標へ到達しようと努力することによってのみ、人生が意味あるものとなる。」
幸せな人生を実現したいのであれば、
楽観的な考えを捨て、目標を設定する必要があります。
なぜ、幸せな人生を実現するためには、目標設定が必要なのでしょうか?
目標が設定されていないと「将来の自分のため」より「今の欲求」を優先する可能性が高まるからです。
発達心理学者のメグ・ジェイ氏も次のように警告しています。
「人は不確実な状態にいると不安になり、現実から目をそらして気晴らしや一時的な快楽を求めるようになります。」
事実、多くの20代は将来どうなるか分からないという不確実な状態に身を置かれています。
将来の自分は「どんな仕事で活躍できるのか」「どのくらい稼いでいるのか」「結婚はできるのか」など、見当がつかない不安なことがたくさんあります。
そのため、人間の性を考えると、不安なことが多い20代が「将来の自分のため」より「今の欲求」を優先してしまうことは不思議ではりません。
しかし、将来の目標が設定されることにより「今の欲求」より「将来の自分のため」を優先できる可能性が高まります。
簡単な例ですが、3ヶ月で5kgダイエットするという目標が設定されていたら、目の前の大好きなお菓子を我慢することができます。
もし、あなたが幸せな人生を実現したいのであれば、楽観的な考えを捨て、将来の目標を設定する必要があります。
【2】今の自分にできることを多く経験し、強みのスキルを形成する
「【1】なんとかなるという楽観的な考えを捨てる」では、将来の目標を設定する必要性を紹介しました。
しかし、「将来の目標がないから困っている」とい方もいると思います。
将来の目標を設定するにあたり、いきなり大きな目標を設定する必要はありません。
今の自分にできる目標を設定すれば大丈夫です。
例えば、「将来の目標を見つけるために、たくさんの本を読む」でも大丈夫です。
将来の自分のための目標をなにか設定することが大切です。
目標が設定できたら、その目標に向け「今の自分にできることを多く経験」することです。
その理由について考えてみたいと思います。
【「今の自分にできること」】
例えば、エンジニア未経験で「30才までに自分が好きなWebサービスを立ち上げる」という目標を設定したとします。
その場合、エンジニア未経験なので「やりたいこと」と「できることに」ギャップが生じます。
・やりたいこと→Webサービスの開発
・できること→いきなりプログラミングは出来ないので、プログラミングについて勉強すること
このギャップを目の前にすると、行動が止まったり、長続きしないことが多いのが事実です。
また、目標が大きくなればなるほど「やりたいこと」と「できること」のギャップが大きくなります。
「やりたいこと」を実現するためには、今の自分に「できること」をコツコツやるしか方法はありません。
世の中で成功している人達も、やりたいことに向け、今の自分にできることをコツコツ努力した結果、成功しています。
【「多くの経験」】
目標に向け、今の自分にできることを「多く経験」することで、強みとなるスキルが形成されます。
20代は「質」ばかりに気にしていては、絶対にダメです。
「質より量」、「多くの経験」が将来の自分の強みとなるスキルを形成するからです。
これは、各専門分野のトッププレーヤーを科学的に研究している、心理学者のアンダース・エリクソン氏のより証明されています。
研究結果によると、トッププレーヤーが人よりも優れたスキルを形成した大きな要因は、もって生まれた「才能」ではなく、「従事した時間」であることが明らかになっています。
また、超一流になるめには「1万時間の練習・学習」が必要あることも発見されています(例、1万時間の→1日3時間を約9年間)。
「多くの経験」の効果は、脳科学的にも証明されています。
ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のダニエル・カーネマン氏の書籍「ファスト&スロー」で明らかになっています。
「ファスト&スロー」によると、人の意思決定には、システム1(直感的思考)とシステム2(論理的思考)が関わっています。
・「システム1」とは?
自動的で努力のいらない直感的思考
・「システム2」とは?
合理的に考える努力が必要な論理的思考
〈人の意思決定フロー〉
システム1(直感的思考)→システム2(論理的思考)=意思決定
ここで大切なポイントが、人の意思決定には、システム1(直感的思考)の影響の方が大きいということです。
システム1(直感的思考)は、「脳がインプットした今までの経験」によりつくられます。
つまり、「多くの経験」(=「脳がインプットした今までの経験」)が、システム1(直感的思考)をつくります。
直感的に人よりも優れたことをできるようになった時に、強みのスキルとなります。
このように、「多くの経験」が強みとなるスキルを形成することが脳科学的にも解明できます。
【スキルが形成されるまでのフロー】
ミシガン大学の教授を務めた、マーティンM.ブロードウェル氏の「スキルの4つの階段」を紹介いたします。
〈スキルの4つの階段〉
①無意識的無能
→何もできない
②意識的無能
→意識してもできない
③意識的有能
→意識すればできる
④無意識的有能
→意識しなくても、直感的にできる
自転車に乗れるスキルを形成する例で考えてみます。
①無意識的無能
→自転車の乗れない
②意識的無能
→自転車の乗り方を教えてもらったがまだ乗れない
③意識的有能
→教えてもらった乗り方を練習して、乗り方を意識しながらであれば乗れる
④無意識的有能
→乗り方を意識しなくても直感的に乗れる
最初は、自転車の乗り方を教えてもらっても、転んだりしてなかなか上手く乗ることができません。だんだん、教えてもらったことを意識することで乗れるようになります。この練習を繰り返すことでスキルが形成され、乗り方を意識しなくても直感的に乗れるようになります。
これは、スキルが形成されるまでの分かりやすいフローです。
【3】強みのスキルを発揮して「②安全欲求」「③所属と愛の欲求」「④承認欲求」を満たす
強みのスキルを発揮して「②安全欲求」「③所属と愛の欲求」「④承認欲求」を満たすことで、
「⑤自己実現の欲求」へステップアップできます。
初めに紹介した、マズロー氏の欲求5段階説にもとづいて考えてみます。
【欲求5段階説】
①生理的欲求
生命を維持するための本能的な欲求
→食欲、睡眠欲、性欲など
②安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求
→暮らしの安定、経済の安定、健康の安定
③所属と愛の欲求
生理的欲求と安全欲求の両方が満たされると現れる繋がりの欲求
→社会・会社・友人との繋がり、家族・恋人との愛
④承認欲求
自己に対する承認、他者からの承認に対する欲求
→自己成長・達成欲、他者からの承認欲
⑤自己実現の欲求
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り欲求が満たされません
→自分の持つ能力を発揮して自分らしさを表現したいという欲求
① → ② → ③ → ④ → ⑤ の順番で1つの欲求が満たされると、
次の欲求を満たそうと欲求のレベルが高まっていきます。
【強みのスキルを発揮することで、満たされる欲求】
②安全欲求
→安定した給与を得られ、経済の安定が満たされます
③所属と愛の欲求
→スキルを発揮できる会社で働くことで、会社や働くメンバーと強い繋がりができ、所属・繋がりの欲求が満たされます
④承認欲求
→スキルを発揮して目標の達成や自己成長ができたり、上司や同僚から認めてもらうことで承認欲求が満たされます
ここで大切なポイントがあります。
欲求5段階説は1つの欲求が満たされると、次の欲求を満たそうと欲求のレベルが上がっていく法則があるため、いきなり「⑤自己実現の欲求」を満たすことはできません。
「②安全欲求」→「③所属と愛の欲求」→「④承認欲求」→「⑤自己実現の欲求」の順番で満たしていく必要があります。
そのため、「自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を見つける」心理状態にするためには、
強みのスキルを形成し、それを発揮することで「②安全欲求」「③所属と愛の欲求」「④承認欲求」を満たしていく必要があります。
■最後に
20代は、将来の自分のために「今の自分にできることを多く経験し、自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事を見つける」ことが大切です。
将来の自分にとって、貴重な20代は、人生に一度しかありません。
20代にとっての『働く』とは、思っている以上に人生に大きな影響を与えます。
今後の人生が「幸せな人生」になるか「険しい人生」になるのか、20代の働き方で大半が決まります。
20代の時に、
将来の目標設定をして、
今の自分にできることを多く経験し、
強みのスキルを形成することで、
30代以降に「自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事」に巡り合い、「幸せな人生」を実現できる可能性が大きく高まります。
あなたが適職(自分らしさ・アイデンティティを表現できる仕事)に巡り合い、
仕事の喜びを感じ、人生の喜びを感じることを願っています。
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