キャリアの目的(仕事人生の目的)を決める方法
こんにちは、体験入社事務局です。
「キャリアの目的(仕事人生の目的)を決める方法」をご覧いただきありがとうございます。
前回の「キャリアの一貫性により、専門スキルを高める方法」では、専門スキルを高めるには「正しい努力に膨大な時間を費やす」ことの重要性を紹介させていただきました。
「何に膨大な時間を費やすか」の正しい決意するためには、キャリアの目的(仕事人生の目的)が必要です。
あなたの「キャリアの目的(仕事人生の目的)」はなんでしょうか。
これからの時代、リモートワーク・AIの拡大や持続可能な社会の実現に向け、より一層「キャリアの目的(仕事人生の目的)」が重要になります。
今回は「キャリアの目的(仕事人生の目的)」を決める方法について、人間性心理学の第一人者、マズロー氏の心理学研究をもとに紹介いたします。
目次
▶ 約40年間も仕事をする目的とは?
▶ キャリアの目的(仕事人生の目的)を決める方法
■約40年間も仕事をする目的とは?
一般的には、20代前半で就職をして、定年が65〜70歳まで延長されることを考えると、約40年間は仕事を続けることになります。
そう考えると、あなたの人生で仕事に使う時間は、家族や友達と過ごす時間よりも長いかもしれません。仕事が人生に与える影響は大きいです。
約40年間も仕事をする目的とは、なんでしょうか?
仕事の目的を理解して約40年間働くのと、仕事の目的を理解せずに約40年間働くのとでは、天と地の差の結果が生じます。
しかし、仕事をしている目的が明確にならず、悩んでいる方もいると思います。
幸いなことに人間が仕事をする目的は、人間性心理学の第一人者、マズロー氏の心理学研究により明らかになっています。それについて、詳しく紹介いたします。
■人間が仕事をする目的
マズロー氏の心理学研究によると、人間が仕事をする究極の目的は「自己実現」をするためです。そして「自己実現」をしている状態、目指している状態は幸福度が最も高くなります。「欲求5段階説」をもとに説明いたします。
・A.H.マズロー氏とは?
1908年、ニューヨーク州に生まれる。ウィスコンシン大学卒業後、同大学及びブランディス大学で心理学の教授を務める。1962年〜63年アメリカ心理学会会長、1970年没。欲求5段階説は心理学を超え、経営学、教育学など様々な領域に大きな影響を与えた。
・欲求5段階説
①生理的欲求
生命を維持するための本能的な欲求
→食欲、睡眠欲、性欲など
②安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求
→暮らしの安定、経済の安定、健康の安定
③所属と愛の欲求
生理的欲求と安全欲求の両方が満たされると現れる繋がりの欲求
→社会・会社・友人との繋がり、家族・恋人との愛
④承認欲求
自己に対する承認、他者からの承認に対する欲求
→自己成長・達成欲、他者からの承認欲
⑤自己実現の欲求
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り欲求が満たされません
→自分の持つ能力を発揮して自分らしさを表現したいという欲求
① → ② → ③ → ④ → ⑤ の順番で1つの欲求が満たされると、次の欲求を満たそうと欲求のレベルが高まっていきます。高いレベルの欲求が満たされることにより幸福感が高まります。
【詳しい説明】
「①生理的欲求」は人間の最も根源的な欲求です。食欲、睡眠欲、性欲など生命を維持するための本能的な欲求になります。特に食欲は生命維持に関わる強力な欲求です。
しかし、食欲がおさまると高次の欲求である「②安全の欲求」が現れます。これは、暮らし、経済、健康などを安定させたいという欲求です。
生理的欲求と安全欲求の両方が満たされると「③所属と愛の欲求」が現れます。社会・会社・友人と繋がりたい、家族・恋人からの愛情を感じたいという欲求です。孤独を感じる時は、この欲求が満たれていない状態です。
所属と愛の欲求が満たされると「④承認の欲求」が現れます。承認の欲求には2種類あります。1つ目は自分で自分を評価する欲求です。自己成長・達成欲などがこれにあたります。2つ目は他者から評価されたいという欲求です。地位、役職、称賛などがこれにあたります。
承認の欲求が満たされると「⑤自己実現の欲求」が現れます。自分に適していることをして、自分の持つ能力を発揮し自分らしさを表現したいという欲求です。より一層自分であろうとする強い本性です。
以上の5つの欲求、特に「②安全の欲求」「③所属と愛の欲求」「④承認の欲求」が満たされない状態が続くと、ビタミンなどの栄養素が不足すると病気の原因になるように、精神的な健康状態を低下させる原因になります。
仕事は5つの欲求を満たすことができます。そして「⑤自己実現の欲求」が満たされいる時は、幸福度が最も高くなります。人間にとって仕事とは、生きていく上でとても重要な要素になります。
■キャリアの目的(仕事人生の目的)を決める方法
キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めるには、仕事を通じて、なにを「自己実現」したいか考えることです。
■「自己実現」とはどのような状態か?
自己実現している状態とは、自分の持つ能力を十分に発揮している状態です。自分が持つ能力を十分に発揮するということは、自分が習得したスキル、エネルギーをすべて使って自分らしさを表現することです。
また、マズローは自己実現をしている人間の特徴を分析しています。分析の結果、自己実現をしている人間は、自分自身の問題でない課題を解決することにエネルギーを注いでいることが明らかになっています。課題の解決は仕事を通じて行われています。
つまり、自己実現している状態とは、単に自分がもつ能力を十分に発揮するだけではなく、自分自身の問題でない課題を解決するために、その能力を十分に発揮することであると考えられます。
自分自身の問題でない課題とは「人の課題」「社会の課題」などです。要するに「自分のため」に仕事をするのではなく、「人のため」「社会のため」に仕事をすることです。
■キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めるには?
キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めるには、仕事を通じて「自己実現」したいことを決めることです。「自己実現」したいことを決めるには、次の2つを決める必要があります。
・どのような能力を身につけ、自分の強みとするのか?
・自分の能力を活かして、どのような「人の課題」「社会の課題」を解決するのか?
この2つを決めることで、あなたのキャリアの目的(仕事人生の目的)を明確にできます。
【例】
・「プログラミングスキル」を活かし、「教育の問題」を解決するWebサービスをつくる
・「営業スキル」を活かし、「企業の経営課題」を解決するコンサルティングをする
キャリアの目的(仕事人生の目的)を実現するためには、同じようなミッションを掲げている企業で働くか、自ら起業をして実現をします。「社員の自己実現」と「企業のミッション」が一致していることが、社員と企業にとってベストな状態です。
しかし、この2つをすぐに決められない場合もあると思います。
それでも心配する必要はありません。
この2つを決めるために「多くの経験」をすることを目標にすれば大丈夫です。
なぜなら「多くの経験」が強みとなる能力を形成する根源になり、その能力を活かして、どのような「人の課題」「社会の課題」を解決したいか考えられるようになるからです。
「多くの経験」により、強みとなる能力が形成されることは、前回の記事で紹介したフロリダ州立大学心理学部教授のアンダース・エリクソン氏の研究結果より、明らかになっています。
■まとめ
【1】キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めるには、「どのような能力を身につけ、自分の強みとするのか?」「自分の能力を活かして、どのような「人の課題」「社会の課題」を解決するのか?」を決めること
【2】この2つをすぐに決められない場合は、この2つを決めるために「多くの経験」をすることを目標にする
【2】は20代うちに目標達成することをおすすめします。なぜなら、発達心理学者のメグ・ジェイ氏の研究によると「人生の重要な出来事の80%は35歳までに起こる」という結果が出ています。そして、20代の仕事が将来のキャリアや経済面に重要な影響を及ぼすことが明らかになっています。30代でキャリアの目的(仕事人生の目的)が明確になっているか、いないかでは、今後の人生に大きな差がでるからです。(「20代にとっての働くとは?」はこちらより。)
■最後に
「キャリアの目的(仕事人生の目的)を決める方法」を最後までご覧いただきありがとうございます。
これからの時代、より一層「「キャリアの目的(仕事人生の目的)」が重要になります。
なぜなら、今後はリモートワーク・AIの拡大により、職務に必要な専門スキルを基準にしたジョブ型雇用が主流になり、スキルの重要性が増します。
また、持続可能な社会を実現するために、社会課題解決と経済的価値創出の両方を実現する、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)が重要になるからです。
キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めるには、仕事を通じて「自己実現」したいことを決めることです。
それは「どのような能力を身につけ、自分の強みとするのか?」「自分の能力を活かして、どのような「人の課題」「社会の課題」を解決するのか?」を明確にすることにも繋がります。
今後、約40年間は仕事を続けることによる、世の中の変化を考えると、キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めることは必要不可欠ではないでしょうか。
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