RJP理論とは

こんにちは、体験入社事務局です。
『採用理論「RJP」の意味とは?』をご覧いただきありがとうございます。

体験入社事務局は人材業界を経験しているメンバーにより構成されています。そのため、「RJP」に関する知識は豊富にあります。

そんな体験入社事務局が、あなたの「RJPの意味を知りたい」という気持ちを解決いたします。

ぜひ、お役に立てると幸いです!

目次

▶ 「RJP」の意味とは?

▶ なぜ、今「RJP」が注目されいるのか?

「RJP」の意味とは?

「RJP」とは、Realistic Job Preview(リアリスティック ジョブ プレビュー)の略です。

Realistic Job Previewを直訳すると「現実的な仕事情報の事前開示」という意味です。

それでは、「RJP」とは具体的にどのような内容なのでしょうか?

「RJP」の具体的内容

「RJP」はアメリカの産業心理学者ジョン・ワナウス氏により提唱された採用理論です。

企業が採用活動の時に、良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報を提供することをいいます。

これにより、入社後の現実と入社前のイメージとのギャップを減らし、採用のミスマッチが軽減され定着率を向上させる効果が確認されています。

具体的には求職者に対し4つの効果があります。

〈ワクチン効果〉

事前に免疫を作っておく効果です。リアルな情報を提供することにより、職場や仕事に対する過剰な期待を事前に緩和し入社後のギャップを軽減します。

〈スクリーニング効果〉

リアルな情報を含めた十分な情報を得ることにより、自分に適している企業かどうかを判断できる効果です。

〈コミットメント効果〉

リアルな情報・ありのままの情報を開示することで、誠実さを感じさせ企業への信頼度・愛着心が高まる効果です。人間関係に例えるとわかりやすいと思います。相手からありのままを隠さず素直に話されると、信頼度・愛着心が高まるのと同じ効果です。

〈役割明確化効果〉

入社後に何を期待しているか明確に伝えることで、入社後の働くイメージがしやすく仕事への意欲向上につながる効果です。

以上でございます。

なぜ、今「RJP」が注目されいるのか?

なぜ、今「RJP」が注目されいると思いますか?

注目されている理由は次の通りです。

2019年の平均有効求人倍率が1.60倍(2020年発表 最新データ)と過去最高水準を記録し採用競争が激化しております。また、2016年には6,648万人にいた労働力人口は、2030年には5,880万人になり約800万に減少すると予測されています。2017年の年間転職者数は311万人ですので約800万人の労働力人口の減少は大きな影響です。

以上のことにより、今後「採用数の確保」は難しくなり、採用した人材の「定着率の向上」に注力するべき状況になるからです。

「RJP」は先に述べた通り「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を提供することにより、定着率を向上させることができます。

では、貴社の採用活動において、どのようにしたら「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を提供する機会を創ることができるのでしょうか?

私より、貴社でも実現できる2つの施策をご紹介いたします。

ぜひ、ご参考にしていただけると幸いです。

RJP理論を踏まえた、2つの施策

①求人情報に悪い面も記載する

②選考過程に一次情報取得の機会を創る

①求人情報に悪い面も記載する

まず、転職者は求人情報の内容を見て求人への応募を判断します。

そのため、求人情報に過大な表現をしたり、良い面ばかり記載すると貴社に対する期待が大きくなります。記載した内容が期待通り実現できるのであれば問題ありませんが、それが難しい場合は現実的な内容や、良い面の反面の悪い面も記載する必要があります。

まずは応募してもらい、面接時に現実的な内容や、良い面の反面の悪い面を伝えて口説くという企業も正直いると思います。我々はそのやり方はベストではないと考えています。その理由は、あなたが転職者の立場になればわかると思います。

結婚や恋愛と同じで、良い面と悪い面を理解し、良い面を伸ばし、悪い面を改善していくことが長続きする秘訣になります。

求人情報では「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を記載しましょう。

②選考過程に一次情報取得の機会を創る

求人情報に「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を記載したとしても、完全にその情報が提供できる訳ではありません。

なぜなら、求人情報に記載している内容は、転職者からしたら二次情報になります。転職者が一次情報を取得することにより「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を知ることができます。

【一次情報、二次情報とは?】
〈一次情報とは?〉

・目、耳、鼻、口、皮膚の五感で、本人が直接体験して手に入れた情報

・一次情報の特徴は、二次情報に比べて圧倒的に価値があること

・二次情報と比べると、情報を手に入れるのがとても難しい

〈二次情報とは?〉

・一次情報は本人が直接体験した手に入れた情報に対し、二次情報は他者を通して得た情報

・二次情報の特徴は、誰でも簡単に手に入れられること

・一次情報に比べると、情報の価値がとても低い

 

それでは、転職活動における一次情報、二次情報とは具体的になんでしょう?

 

〈転職活動における一次情報〉

・自分で直接確かめた仕事内容

・自分で直接確かめた働いている人の雰囲気・社風

・自分で直接確かめた労働条件
(給与・賞与、残業時間、休日休暇など)

〈転職活動における二次情報〉

・転職サイトの求人情報

・人材紹介のキャリアコンサルタントからの情報

・転職口コミサイトの情報

・企業の噂話

転職者が自分で直接「仕事内容」「社風・人間関係」「労働条件」などを確かめれば「良い面だけでなく悪い面も含めたリアルな情報」を知ることができます。

そこであなたが疑問に感じているのが、

「どのようにして一次情報取得の機会を創ればいいか?」

ではないでしょうか?

簡単です!!

選考過程に職場見学・体験入社などの一次情報を取得できる機会をつくればいいのです!

【職場見学・体験入社の導入や、選考の流れについて】

こちらより確認できますので、参考にしていただけると幸いです。

以上でござます。

ぜひ、貴社でも今注目されている「RJP」理論を踏まえた施策を行い、定着率の向上を実現してみてはいかがでしょうか?

最後に

RJP理論についての情報は、お役に立ちましたでしょうか?

もし、何か不明な点や質問などございましたら、こちらよりお待ちしております。

ご覧いただきありがとうございました。

体験入社事務局クライアントサポートチーム
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