heyが入社体験制度を始めて4ヶ月、感じている事とは?

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ヘイ株式会社(以下、hey)は「楽しみ」によって駆動される経済の発展を支援することを目指し、コイニー社とストアーズ・ドット・ジェーピー社の経営統合によりうまれた新会社です。キャッシュレス決済サービス「Coiney」とオンラインショップ開設・運営サービス 「STORES.jp」の開発、提供しています。

heyの代表取締役には、Google出身で、株式会社フリークアウト、株式会社イグニスの2社を上場に導いた、佐藤裕介さんが就任しています。

2018年5月より採用を強化し、現在はグループ全体で約160名の従業員が働いています。エンジニア・デザイナーの割合が、全体の約60%というのが特徴の組織です。

そんな同社が、2019年2月からエンジニア向けの入社体験制度を始めました。この制度を始めて4ヵ月が経過し、感じている事を STORES.jp リクルーティングマネージャーの近藤さま、STORES.jp エンジニアの田中さまにお伺いしました。

企業情報

MISSION

Just for Fun.
「楽しみ」のための経済へ。

従業員数

160名

設立

2018年2月

目次

▶ 入社体験制度を始めた理由とは?

▶ 入社体験制度を始めて4ヶ月、感じている事とは?

▶ 私が入社体験制度、1人目の採用です!!

■入社体験制度を始めた理由とは?

hey株式会社、体験入社事例、近藤様、田中様

― まず、入社体験制度をいつから始めたか、お伺いできますでしょうか?

近藤さん:はい。2019年2月に「Discover hey」という入社体験制度をつくりました。まずは、STORES.jp のエンジニアチームを対象としています。

― 「Discover hey」とは、何でしょうか?

近藤さん:エンジニア向けの入社体験を制度化したものです。専用ページも作成しています。

Discover-hey

入社体験制度「Discover hey」の概要を紹介いたします。

〈期間〉
1日(10:00〜19:00)

〈所属チーム〉
STORES.jpのエンジニアリングチーム

〈参加条件〉
書類審査を通過した方

〈歓迎条件(下記いずれか)〉
・Ruby on RailsによるWebアプリケーション開発の開発・運用経験
・Angular, Vue.js, React などを利用した Webアプリの設計・開発経験

〈想定スケジュール〉
10:00 – 10:15 各種登録・オフィス説明
10:15 – 10:30 PCセットアップ
10:30 – 13:00 業務体験
13:00 – 14:00 チームランチ
14:00 – 18:30 業務体験
18:30 – 18:45 アンケート & PC返却
19:00 –           退社

〈その他〉
・報酬4万円(交通費・食費込)
・PC(JIS or USキーボード指定可/ディスプレイ貸与)

― 概要について、ありがとうございます。なぜ、入社体験制度を始めたのでしょうか?

近藤さん:入社を検討している段階で、1日の実務を行っていただくことによって、社風や社内文化、開発体制などを体験してもらい、入社後のミスマッチをなくすことが目的です。そして、受け入れ側としてもミスマッチを事前に防ぐために実施しています。

― 社風や社内文化はどのような感じでしょうか?

近藤さん:社風としては、みんなでサービスを育てている意識が高く、個人が主体性を持って、開発・機能改善を進めています。

雰囲気に関しては、言葉で表すのが難しいのですが(笑)穏やかでのんびりしています。なのですが、STORESが好き、そのさきのユーザーさんが好きで、彼らに価値のあるサービスを届けたい!というような、熱い想いをもっているメンバーが多いです。

田中さん:仕事することが好き、みんなで楽しくやるのが好き、やわらかい雰囲気、役職の垣根を越えた話し合いが自由にできる雰囲気、提案の仕方が一方的ではない、など

近藤さん:社風や雰囲気はこのような感じです。これを口頭で伝えるのは難しいので、「Disicover hey」を通して、体感してもらっています。

― どのようにして、体感してもらっているのでしょうか?

田中さん:SlackやQiitaの日常やりとりの体験、ミーティングへの参加、チームランチなどを通じて体感してもらっています。私の場合は、モブプログラミングへの参加させてもらったのですが、実際に入社した際の開発スタイルや、フラットに話し合いができる雰囲気を体感できました。また、Slackでのメンバー同士のコミュニケーションの取り方、リリース後の盛り上がりなどを見ていただくと、よりリアルな雰囲気を体感できます。

hey株式会社、体験入社制度、メンバー
― SlackやQiitaの日常やりとりの体験では、リアルな雰囲気が体感できそうですね!このような体感ができる入社体験制度は、どのタイミングで行っているのでしょうか?

近藤さん:ご本人の状況や希望に合わせて、タイミングは柔軟に調整しています。選考前に実施したり、二次面接後に実施することもあります。

― 状況に合わせて柔軟に実施しているのですね!そんな入社体験制度を始めて4ヶ月が経過していると思います。今、率直に感じている事を教えてください。

■入社体験制度を始めて4ヶ月、感じている事とは?

hey株式会社、体験入社事例、近藤様

― 始めて4ヶ月が経過し、よかったと感じている点、ぶっちゃけ大変だと感じている点があれば教えていただけますでしょうか?

近藤さん:まず、よかったと感じている点ですが、入社体験制度を始めた理由である『開発チームや会社の雰囲気や空気感を体感していただき、入社後に「思っていたのと違う!」』というミスマッチをなくすことが実現できていることです。やはり口頭で伝えるのと、体感をしてもらうのとでは、全く違います。

まだ、始めて間もないので、入社体験制度に参加された方からフィードバックをいただき改善できることです。この前は、テキストエディタソフトについて、事前に共有が欲しかったとのフィードバックをもらいました。

次に、大変だと感じている点ですが、現場への負担が大きいことです。すごく嬉しいことに、メンバーたちは、課題に対して欲しい人材をしっかり考え、採用は自分たちで見極めたいという想いを持っており、入社体験制度に力を入れてくれています。それを、通常業務を行いながらやるので、負担になっているのも事実です。

― 今後は、どうしていくのでしょうか?

近藤さん:オペレーションの改善を行っていきたいと思っています。実施した知見を貯めていき、現場の負担を軽減していきます。入社体験は、入社後のミスマッチを減らせますし、現場も主体的に採用に関わりあえているので、とてもいい制度だと思っています。これからも改善をして、よりいいものにしたいと考えています。

― ありがとうございます。入社体験制度を導入する際も、大変だったのではないでしょうか?

近藤さん:すでに入社体験制度を導入している企業の方と相談させていただきながら、つくったので、そこまで大変ではありませんでした。

― すでに入社体験制度を行っている企業様を参考にすれば、そこまで大変ではなさそうですね(体験入社事務局でも体験入社制度の導入サポートを行っています)。ちなみに、入社体験制度で最初に採用され方は、どのような方ですか?

田中さん:私が入社体験制度、最初の採用です!!

■私が入社体験制度、1人目の採用です!!

hey株式会社、体験入社事例、田中様

― 田中さまが、1人目の採用だったのですね!いつ入社されたのでしょうか?

田中さん:入社体験制度が始まった翌月の2019年3月に入社しました。現在は、サーバーサイドエンジニアとして業務改善チームで、社内ツールの改善や効率化の開発をしています。

― 転職前は、どのようなお仕事をしていたのでしょうか?

田中さん:1社目は、3000人規模の会社で自社サービスの開発、2社目は、高校の友人が立ちあげたにスタートアップにジョインして、いくつかのwebサービスを開発していました。友人と2人でやっていたので、エンジニア以外の幅広い業務も行っていました。

ですが、私はもともと、エンジニアリングが好きだったので、エンジニアに集中できる環境で働きたいという想いが強く、hey(STORES.jp)へ転職しました。

― ずっとエンジニアなのですね!選考過程に入社体験制度があることは、どう思いましたか?

田中さん:入社体験制度の存在を知っていたので、特に驚きませんでした。技術面以外の人間性などで総合的に判断をしてもらえる、いい機会だなと思っていました!

― 入社体験制度ではどのようなことを確かめていましたか?

田中さん:私は、次のことを確かめていました。

・会社の雰囲気、雰囲気にありのままの自分がフィットするか

・エンジニア同士のコミュニケーションの取り方

・開発の規模、チームの大きさ

特に、ありままの自分がフィットするかは大切にしていました。とりつくろった自分でフィットしても、入社後が大変だと思うので。

― ありのままの自分がフィットするかは、どのように確かめたのでしょうか?

田中さん:そうですね。入社体験ではモブプログラミングに参加したのですが、その際、気になることがあったら質問したり、発言したい時に発言をし、それを受け入れてくれる雰囲気がどうかも確かめていました。

あと、コミュニケーションの取り方が自分にフィットするかも確かめていました。開発チームのコミュニケーションの取り方で感じたことは、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、「~と考えているのだけど、どう思う?」という、一方的なコミュニケーションではない提案型のコミュニケーションでした。そして、提案を否定することがなく、誰もが発言をしやすい雰囲気でした。

以上のことを通じて、ありのままの自分がフィットするかを確かめていました。

― 入社して3ヶ月、入社前のイメージと比べてどうでしょうか?

田中さん:入社前に体感していたことと、ギャップは全くないですね。やはり、入社体験制度でモブプログラミングへの参加、チームメンバーとのランチ、slackでのコミュニケーションを体感し、リアルな雰囲気を見れたのが大きかったです。

― 最後に、これから入社体験制度への参加を検討している方へ、入社体験制度の先輩として(笑)メッセージをお願いできますでしょうか?

田中さん:転職活動をしていると、何かモヤモヤすることがあると思います。このモヤモヤは、転職を考えている会社の中に入り込まないと解決しないと考えています。私の場合、入社体験を通じてモヤモヤは解決できたので、積極的に参加した方がいいと思います!

― 田中さま、メッセージをありがとうございました!近藤さまからは、これから入社体験制度の導入を検討している人事・採用担当の方へメッセージをお願いできますでしょうか?

近藤さん:ミスマッチをなくすための制度として、おすすめです。しかし、単に制度をつくるだけではワークしないので、会社・チームの特徴をどう表現していくのかを明確にすることが重要だと思います。そのために、メンバーがどんなことを考えていて、どんなことがしたいのかを感じ取っていく必要があると思っています。

STORES.jpでは、エンジニアのリクルーティング専用のSlackチャンネルをつくり、採用の過程をすべて共有しています。メンバーとコミュニケーションをしっかり取り、最適なタイミングで一手が打てるように常に準備しています。

hey株式会社、体験入社事例、エンジニア体験入社制度

― 近藤さま、メッセージをありがとうございました!やはり、現場とのコミュニケーションが一番大切ですね。近藤さま、田中さま、本日は貴重なお話しをいただき、本当にありがとうございました!

■取材後記

heychew!

言葉だけでは、どうしても伝えきれない雰囲気や空気感を体感してもらい、入社後に「思っていたのと違う!」というミスマッチをなくしたいという想いから生まれた「Discover hey」というエンジニア向けの体験入社制度。

始めて4ヶ月、いいところもあれば、改善点もある状況でした。

だた、体験入社1人目の採用である、田中さんの言葉と素敵な笑顔からは、制度を立ち上げた想いが達成されていることを感じました。そして、体験入社の確かな手応えを感じつつも改善点も語ってくれた近藤さんの言葉は、体験入社を始めて4ヶ月が経過した、人事・採用担当の方が感じるリアルな声だと思いました。まだ始まったばかりの「Discover hey」、これからが楽しみです!

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(取材・撮影/体験入社事務局 取材チーム)

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