今後『キャリアの一貫性』が重要になる理由

今後、キャリアの一貫性が重要なる理由

こんにちは、体験入社事務局です。
「今後『キャリアの一貫性』が重要になる理由」をご覧いただきありがとうございます。

新型コロナウイルス対策で外出自粛が続き、家にいる時間が増える中、自身の今後のキャリアについて考える人が増加しています。

体験入社エージェントのオンラインキャリア相談件数も増えています。

オンラインキャリア相談で多い相談は「今後のキャリアをどのように築けばいいか」という悩みです。

20・30代の方でしたら、定年が70歳まで延長されることを考えると、約40年間は働き続けます。

約40年間のキャリアを計画的に過ごすのと、無計画に過ごすのとでは、人生が大きく変わります。

今回は、そのような悩みを解決するために「今後『キャリアの一貫性』が重要になる理由」を紹介いたします。

目次

▶ キャリアの一貫性とは?

▶ 今後、キャリアの一貫性が重要になる理由

■キャリアの一貫性とは?

・そもそも、キャリアの一貫性とは?

・「キャリア」厚生労働省による定義
過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すもの、「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。

・「一貫性」小学館大辞泉より
始めから終わりまで同じ一つの方針・考えによっていること。

つまり、キャリアの一貫性とは「職業・職務経歴が同じ方針・考えにより形成されている」という意味です。

同じ業界や職務を経験していることがキャリアの一貫性だと思われていますが、その経験が「自分のブレない方針や考え」により形成されているならキャリアの一貫性があると考えられます。

しかし、そうでなければキャリアの一貫性があるとは考えられません。

・キャリアの一貫性はどうしたら創造されるか?

あなたは、キャリアにおける「自分のブレない方針や考え」はありますか?

キャリアの一貫性を創造するには「自分のブレない方針や考え」を決めることです。

キャリアにおける「自分のブレない方針や考え」を決めるためには、どうすればいいのでしょうか?

答えは、簡単です。

あなたのキャリアの目的(仕事人生の目的)を決めることです。

ここで大切なポイントは「目標」ではなく「目的」を決めることです。

・目的とは?
最終的に成し遂げようとする事柄、存在意義

・目標とは?
目的を達成するための具体的な手段

目標は状況により変化しますが、目的は変化しません。まず、目的を決め、その後に目標を決めます。

あなたのキャリアの目的(仕事人生の目的)は、企業に例えるなら経営理念・ミッションです。

1937年設立、日本の時価総額No.1企業であるトヨタ自動車は、創業以来今日まで「トヨタ基本理念」がずっと受け継がれています。

企業が存在する目的である、経営理念・ミッションは、基本的には変わりません。逆に、経営理念・ミッションがコロコロ変わる企業は、持続的な成長は難しいと考えられます。あなたのキャリアの目的(仕事人生の目的)もコロコロ変わるようですと、持続的なキャリア形成は難しいです。

・まとめ

・キャリアの一貫性とは「職業・職務経歴が同じ方針・考えにより形成されている」という意味

・キャリアの一貫性を創造するには、キャリアにおける「自分のブレない方針や考え」を決めること

・キャリアにおける「自分のブレない方針や考え」を決めるためには、キャリアの目的(仕事人生の目的)を決めること

■今後、キャリアの一貫性が重要になる理由

キャリアの一貫性が重要になる理由は、キャリアの一貫性により、専門スキルを高められるからです。

あなたの専門スキル、強みのスキルはなんですか?

これからの時代、専門スキルがより一層重要になります。

なぜでしょうか?

20・30代の方でしたら、約40年間は働き続けることによる、働き方の変化を考えれば理由は明確です。

大きな理由は、次の2点です。

【1】企業が社員のキャリアを考えてくれる時代は終わり、自分自身でキャリア形成を考える時代へ

【2】リモートワーク・AIの拡大により、ジョブ型雇用・タスク型雇用が主流になり、仕事はスキルに見合った仕事になる

それぞれの詳細について、説明をさせていただきます。

【1】企業が社員のキャリアを考えてくれる時代は終わり、自分自身でキャリア形成を考える時代へ

昨年4月、経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示しました。

終身雇用は、企業が社員のキャリアを保障してくれる制度でもありました。そのため、キャリア形成に対する意識の低さの原因にもなっていました。

しかし、終身雇用がなくなるということは、転職を前提に考え、社内のみで活かせるスキルではなく、世の中で活かせるスキルを確立することが必然になります。

「世の中で活かせるスキル」を確立することが、キャリア形成をしいていく上で重要になります。

各機関からも次のデータが示されています。

【リクルートワークス研究所「五カ国マネジャー調査」】

〈国別キャリア観の調査「私のスキルはどこの会社でも活かせる」という考えの保有〉

・インド 46.7%
・アメリカ 44.8%
・中国 27%
・日本 10.3%

日本が圧倒的に「私のスキルはどこの会社でも活かせる」という考えが低いことが分かります。これは、終身雇用の浸透やキャリア教育の不足により、キャリア形成や世の中で活かせるスキルを確立する意識が他国と比べ低いことが原因だと考えられます。

※引用元:リクルートワークス研究所「五カ国マネジャー調査」

【厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書】

「経済社会環境が急激に変化し続け、予測のつかない不透明な時代となり、労働者、個人は一回限りの職業人生を、他人まかせ、組織まかせにして、大過なく過ごせる状況ではなくなってきた。すなわち、自分の職業人生を、どう構想し実行していくか、また、現在の変化にどう対応すべきか、各人自ら答えを出さなければならない状況となってきている。」

※引用元:厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書

【2】リモートワーク・AIの拡大により、ジョブ型雇用・タスク型雇用が主流になり、仕事はスキルに見合った仕事になる

・リモートワーク・AIの拡大

今後、第4次産業革命により、リモートワーク・AIの拡大が進んでいきます。

【リモートワーク】

リモートワークについては現在、新型コロナウイルス対策の影響で、急拡大しています。多くの人がリモートワークのメリットを体験したことにより、新型コロナウイルス収束後もリモートワークの活用が進むことが考えられます。

米国のビジネス誌「FAST COMPANY」によると、Microsoft、Facebook、Trend Microなどの世界を代表する企業の幹部たちはリモートワークについて次のような考えを示しています。

Facebookメッセンジャー担当副社長、スタン・チュドノフスキー氏によると「人々がテクノロジーを使用して、愛する人と質の高い時間を過ごし、ビジネスに従事し、仕事を行う方法が根本的に新しい常態に移行していく」との考えを示しています。

Trend Micro CEO、エヴァ・チェン氏は「大きなオフィスを持つという概念を捨て、クラスターオフィスで働くというモデルに移行し、企業の本社はクラウド内に配置されていく」との考えを示しています。

※引用元:FAST COMPANY「All the things COVID-19 will change forever, according to 30 top experts」

【AI】

AIについては、野村総合研究所が行った、英オックスフォード大学マイケル A. オズボーン准教授、カール・ベネ ディクト・フレイ博士との共同研究によると、5~15年後に、日本の労働人口の約49%が就いてる職業が人工知能やロボットなどで代替可能であるとの結果が出ています。

AIにより、人間の手で行っていた業務が自動化されることで、AIにはできず人間にしかできない業務・スキルの価値が高まります。

※引用元:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」

・ジョブ型雇用・タスク型雇用が主流に

リモートワーク・AIの拡大により、ジョブ型雇用・タスク型雇用が主流になります。

・ジョブ型雇用とは?
欧米諸国で用いられているスキルを基準にした雇用です。ワークサンプルテストなどで職務に必要な専門スキルの保有を確かめ、スキルを保有した人材のみを雇用します。

・タスク型雇用とは?
職務に対して人材を雇用するのではなく、職務を完遂させるために細分化されたタスクごとに人材を雇用・契約します。

リモートワークの活用が進めば、仕事はより成果重視に転換されることが考えられます。オフィスに出社して働く場合は、労働時間の長さで社員を評価する旧態依然の習慣があります。リモートワークによりこの習慣は改善され生産性が向上します。

リモートワークで成果を出すためには、具体的な職務が必要になります。なぜなら、あいまいな職務では、職務の目標を具体的にすることが難しく、成果もあいまいになるからです。

具体的な職務での成果の高さは、職務に必要な専門スキルの高さに比例します。そのため、リモートワークの活用が進めば、職務に必要な専門スキルを基準にしたジョブ型雇用が主流になります。

また、リモートワークにより、職務を完遂させるために細分化されたタスクごとに人材を雇用・契約するタスク型雇用が容易になります。クラウドソーシングによりタスク型雇用は行われており、今後もさらなる拡大が考えられます。

AIの拡大により、人間の手で行っていた業務が自動化されることで、AIにはできない人間にしかできない職務の雇用ニーズが高まります。これにより、職務に必要な専門スキルはより明確に定義されます。

さらに、AIにより自動化される業務が増えることで雑務が減少し、人間が行う業務はより高い価値を生み出すものに集中され、専門スキルが向上します。これにより、職務における専門スキルは必要不可欠になり、ジョブ型雇用が主流になります。

また、AIにより自動化できるタスクと自動化が難しいタスクに分類することができるため、自動化が難しいタスクごとに人材を雇用・契約するタスク型雇用の拡大が考えられます。

・仕事はスキルに見合った仕事になる

第4次産業革命による、リモートワーク・AIの拡大により、ジョブ型雇用・タスク型雇用が主流になります。

それにより、スキルを基準にした人材の雇用・契約になるため、良くも悪くも、仕事はスキルに見合った仕事になります。

そのため、仕事を通じて幸せになるためには、専門スキルを高めることが重要です。

■キャリアの一貫性により、専門スキルを高める方法

キャリアの一貫性により、専門スキルを高める方法はこちらより。

キャリアの一貫性により、専門スキルを高める方法

■最後に

「今後『キャリアの一貫性』が重要になる理由」について、最後までご覧いただきありがとうございます。

企業の雇用制度改革、第4次産業革命が進む中、仕事を通じて幸せになるためには、自分自身のキャリア形成を計画的に考えることが必要不可欠になります。

逆に、無計画で過ごすと仕事を通じて幸せになることは大変難しくなります。

仕事を通じて幸せになるためには、キャリア形成について計画的に考え、専門スキルを高めることがこれからは重要です。

次回は、心理学研究の科学的データをもとに「キャリアの一貫性により、専門スキルを高める方法」について紹介いたします。

よろしくおねがいします。

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