新型コロナ収束後の中途採用活動の現実
こんにちは、体験入社事務局です。
「新型コロナ収束後の中途採用活動の現実」をご覧いただきありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響でテクノロジーによる採用活動のオンライン化は一気に早送りされました。
そのため、新型コロナ収束後の中途採用活動も変化することが現実的です。
このような中、「今後の採用活動はどうすればいいのか」という不安が人事・採用担当の方にはあると思います。
今回は、そんな不安を解決するために「新型コロナ収束後の中途採用活動の現実」について、紹介いたします。
目次
▶ 今発生している、中途採用活動への影響
▶ 新型コロナ収束後の中途採用活動の現実
■今発生している、中途採用活動への影響
今発生している、4つの影響を紹介いたします。
【1】有効求人倍率への影響
【2】採用手法への影響
【3】世界の企業への影響
【4】求職者への心理的影響
それぞれについて、詳しく説明をいたします。
【1】有効求人倍率への影響
厚生労働省が4月末に発表した、3月の有効求人倍率は1.39倍と2016年9月以来の低水準になりました。同日、加藤厚生労働大臣は「求人が減少しており、新型コロナが雇用にあたえる影響に十分注意する必要がある」と述べています。
主に、製造業、宿泊・飲食サービス業、職業紹介・労働者派遣業の新規求人の減少幅が大きいです。
全体的には「未経験採用」を抑制し、スキルを保有した「経験者採用」を重視する傾向が強くなっています。新型コロナウイルスの拡大前までは、売り手市場が続いていて、ポテンシャルを重視した「未経験採用」が多かったですが、今は状況が一変しています。この状況はしばらく継続することが考えられます。
参照元:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年3月分及び令和元年度分)について」
【2】採用手法への影響
アデコグループジャパンの中途採用活動に関する調査結果によると、新型コロナウィルスの拡大により次の影響が発生しています。
・企業調査結果
①面接が実施できない(可能性がある) 39.2%
②応募者・エントリーが集まらない 23.2%
③採用自体を中止・延期にした 16.7%
④説明会を開催することができない(可能性がある) 15.4%
⑤説明会・面接等の採用スケジュールが遅延している 13.0%
⑥採用人数を縮小した 11.6%
⑦合同説明会・外部イベントが中止になった 8.2%
⑧説明会に人が集まらない 5.1%
⑨採用人数を増加した 0.3%
⑩その他 11.3%
引用元:アデコグループジャパン【アンケート結果】新型コロナウィルス感染拡大による採用活動への影響
特に大きいのが面接実施への影響です。これまでは対面で行われていた面接も、ほとんどの企業がオンライン面接に切り替えています。そして、最終面接までオンライン面接で行い、オンライン面接のみで採用を決める企業も増加しています。しかし、「オンラインでしっかり評価できるのか」といった不安も企業にはあり、オンライン面接では採用ミスマッチを防ぐことが、今後は重要になると考えられます。
【3】世界の企業への影響
世界の企業でも、新型コロナウィルスの拡大により採用活動に影響が発生しています。
Bloombergによると、Google CEO サンダー・ピチャイ氏は、新型コロナウイルスの影響で採用の大幅な抑制も計画すると全従業員に宛てにメールで伝えています。
また、Business Insiderによると、Microsoftは、特定の分野を除き、すべての採用を凍結すると伝えています。
そして、GoogleとFacebookに関しては、在宅勤務を年末まで延長することを発表したとBBCがレポートしています。
【4】求職者への心理的影響
求職者の心理にも影響が出ています。
体験入社エージェントへのオンラインキャリア相談も増加しており、「会社が厳しい状況だが、今は転職するべきか」「今後のキャリアプランをどのように築けばいいのか」などの悩みが増えています。
キャリアコンサルティング理論でも応用されている、心理学者のA.H.マズロー氏の「欲求5段階説」より、求職者の心理的影響を考えてみたいと思います。
・欲求5段階説とは?
①生理的欲求
生命を維持するための本能的な欲求
→食欲、睡眠欲、性欲など
②安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求
→暮らしの安定、経済の安定、健康の安定
③所属と愛の欲求
生理的欲求と安全欲求の両方が満たされると現れる繋がりの欲求
→社会・会社・友人との繋がり、家族・恋人との愛
④承認欲求
自己に対する承認、他者からの承認に対する欲求
→自己成長・達成欲、他者からの承認欲
⑤自己実現の欲求
以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り欲求が満たされません
→自分の持つ能力を発揮して自分らしさを表現したいという欲求
① → ② → ③ → ④ → ⑤ の順番で1つの欲求が満たされると、
次の欲求を満たそうと欲求のレベルが高まっていきます。
新型コロナウイルスの影響で、雇用や賃金に問題が発生している方は、「②安全欲求(暮らしの安定、経済の安定)」が不安定になり、これを解決するために転職活動をする傾向が強くなると考えられます。
また、新型コロナウイルスの影響でリモートワークの活用も進んでいます。リモートワークでは、オフィスに出社していた時には満たされていた「③所属と繋がりの欲求(会社・同僚との繋がり)」が不安定になりやすいです。
リモートワークで「寂しさ」を感じたことはありませんか?
これは「③所属と繋がりの欲求」の満足不足が原因です。リモートワークで「③所属と繋がりの欲求」が満たせない状況が続くと、リモートワークでも従業員の心理的満足を高められる会社への転職需要が高まることが考えられます。
そして、新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が増える中、自身の今後のキャリアについて考える人が増加しています。普段はゆっくり考えることが少なかった、仕事を通じてどのように自己実現するかを考える人の増加です(「⑤自己実現の欲求」)。これにより、短期的なキャリアより長期的なキャリアを考え、転職活動をする人の増加が考えられます。
■新型コロナ収束後の中途採用活動の現実
新型コロナウイルスの影響でテクノロジーによる採用活動・働き方のオンライン化は一気に早送りされました。そのため、新型コロナ収束後の中途採用活動も変化することが現実的です。
変化の可能性が高いのは、次の2点です。
【1】対面面接からオンライン面接が主流になる
【2】リモートワーク環境が転職先選択軸の大切な要素に、企業はリモートワークでも成果を出せる人材の採用が重要になる
それぞれについて、詳しく説明をいたします。
【1】対面面接からオンライン面接が主流になる
対面面接からオンライン面接が主流になるのは、説明が不要なほど、実感している方が多いと思います。
世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業のGartner社のレポートによると、新型コロナウィルスの影響で、採用に向けた選考をする際、組織の86%がオンライン面接を利用しています。そして、コロナウィルス収束後もオンライン面接は新しい標準になる可能性があると指摘しています。
オンライン面接は、求職者にとっても時間・移動効率のメリットがあるため、オンライン面接が新しい標準になる中、オンライン面接を導入しない企業は、候補者集団形成において不利益になる可能性があります。
メリットが多いオンライン面接ですが、万全の注意を払うべきことが1点あります。
それは、採用のミスマッチを防ぐことです。
実際、オンライン面接のみでの採用は、対面面接と比較すると採用ミスマッチの可能性は高まります。採用ミスマッチは企業と求職者の双方にとって大きな損出なため、対面面接と比べ、一層の注意を払う必要があります。
オンライン面接で採用のミスマッチを防ぐルールはこちらより確認いただけます。
【2】リモートワーク環境が転職先選択軸の大切な要素に、企業はリモートワークでも成果を出せる人材の採用が重要になる
日本政府も第4次産業革命で普及するとしているリモートワークは、新型コロナウィルスの影響で急拡大しています。多くの人がリモートワークのメリットを体験したことにより、新型コロナウイルス収束後もリモートワークの活用が進むことが考えられます。
米国のビジネス誌「FAST COMPANY」によると、Microsoft、Facebook、Trend Microなどの世界を代表する企業の幹部たちは、今後もリモートワークの活用が拡大するとの考えを示しています。
Trend Micro CEO エヴァ・チェン氏は「大きなオフィスを持つという概念を捨て、クラスターオフィスで働くというモデルに移行し、企業の本社はクラウド内に配置されていく」との考えを示しています。
また、Google CEO サンダー・ピチャイ氏は、4月28日の決算会見で、新型コロナの感染が拡大し、自宅にとどまる人が世界的に増える中、ビデオ会議サービス「Google Meets」の利用が大きく増加していると語り、こうした大きな変化は「コロナ後」にも続くとの見方を示し「オンライン上での仕事などは、今後も増えていく」と述べています。
・リモートワーク環境が転職先選択軸の大切な要素に
人々はリモートワークを体験し、次のメリットを実感しています。
・通勤時間、通勤ストレスがなくなる
・無駄な会議がなくなる
・自分のペースで仕事がしやすい
・リラックスした服装で働ける
・家族やプライベートの時間を多く確保できる など
このようなメリットを実感した人々は、転職先を選ぶ際に、リモートワーク環境を大切な要素にする可能性が高まります。そのため、「リモートワーク環境」が採用競争力の向上に繋がることは自明なことです。
今後、優秀な人材を採用するためには、リモートワーク環境を整え、アピールしていくことが必要不可欠になります。
・企業はリモートワークでも成果を出せる人材の採用が重要になる
実は、優秀な人材を採用するためにはリモート環境を整え、アピールするだけでは不十分です。なぜなら、リモートワークの拡大により、ジョブ型雇用の必要性が高まるからです。
・ジョブ型雇用とは?
欧米諸国で用いられているスキルを基準にした雇用です。ワークサンプルテストなどで職務に必要な専門スキルの保有を確かめ、スキルを保有した人材のみを雇用します。
リモートワークの活用が進めば、仕事はより成果重視に転換されることが考えられます。オフィスに出社して働く場合は、労働時間の長さで社員を評価する旧態依然の習慣があります。リモートワークによりこの習慣は改善され生産性が向上します。
リモートワークで成果を出すためには、具体的な職務が必要になります。なぜなら、あいまいな職務では、職務の目標を具体的にすることが難しく、成果もあいまいになるからです。
具体的な職務での成果の高さは、職務に必要な専門スキルの高さに比例します。そのため、選考過程でワークサンプルテストを行い、職務に必要な専門スキルの保有を確かめることが重要になります。
ワークサンプルテストの内容や事例はこちらより確認いただけます。
また、選考過程でリモート体験入社を行うのも効果的です。リモート体験入社とは、リモートワークで実際の仕事を体験してもらうことです。本業の業務時間外に自宅などで行われます。
リモート体験入社について、さらに詳しい内容はこちらより確認いただけます。
実際に、『体験入社』に求人掲載をしている企業様では、「ワークサンプルテスト」「リモート体験入社」の実施が増加しています。
■最後に
「新型コロナ収束後の中途採用活動の現実」を最後までご覧いただきありがとうございます。
新型コロナウイルスの影響でテクノロジーによる採用活動・働き方のオンライン化は一気に早送りされました。そのため、新型コロナ収束後の中途採用活動も変化することが現実的です。
大きな変化が「オンライン面接」と「リモートワーク 」の2点です。
この変化により、重要になることが「オンライン面接での採用ミスマッチの防止」と「リモートワーク環境の整備、リモートワークでも成果を出せる人材の採用」です。「新型コロナ収束後の中途採用活動の現実」では、これについての詳しい情報を紹介させていただきました。
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